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高田渡さんが死んだ

4月17日(日)
日曜の朝8時、BS2の「週間ブックレビュー」を見る。
私はあまりテレビを見ないのだけれど、これだけは毎週欠かさない。
今日は午後から、久田恵さんの「アリスのお茶会」に行くので、
目が覚めたときから幸せな気持ち。

ルンルン気分でパソコンにむかい、ネットでアレコレ世の中の出来事を読んでいたら、
高田渡死去の文字が飛び込んできた。
えええっ!
あわてて、彼の関連サイトにアクセスして、詳細をつかむ。
北海道のライブで歌った後、倒れて、しばらく小康状態をたもっていたけど、
だめだったとのこと。死因は心筋梗塞。享年57歳。

高田渡、加川良、ディランⅡ、友部正人、武蔵野タンポポ団
私は十代後半から、フォークソングのこの一派が大好きだった。
彼らはテレビに出ることを良しとしないので、コンサートやライブハウス
にセッセと通ったものだ。
高田渡の歌を通して、
詩人・山之内漠を知り、死刑囚永山則夫の「無知の涙」という本にも出会った。

その頃から、よくひとり旅をしていろいろな場所を歩き回りながら、口ずさむ歌は
「生活の柄」。

歩き疲れては 夜空と陸との あいだにもぐり込んで
草に埋もれては 寝たのです ところかまわず寝たのです

今でも取材旅行は大好き。ひとりで行くときは宿泊先だって全然決めない。
寝る場所はホント「ところかまわない」。
家族を離れて、思い切り自由を満喫する。

話がそれた、

高田渡の歌は、私の生きかたにけっこう影響を与えた。
たまにテレビで彼を見たが、仙人のような風貌だった。
あきらめている何かと、あきらめていない何かを持っていた。
そんな彼が死んじゃった…。

はぁ~。人は死んで行くのだなあ…。

ぼう然としている私の横で、起きてきた娘が鼻歌交じりにパソコンを立ち上げ、
「オレンジレンジがさあ--」と私に話しかけ、
明け方近くまで仕事をしていたオットがホゲーッと起きてきて、
「何か、食べるもんある~?」。

こうして、私は私の生活を続けて行くだけ。

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by megalopa | 2005-04-18 13:17
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